平　　岡：ところで、大波さんは大手エステサロンで８年もエステティシャンとして働かれていたそうですね！？

大波さん：はい、８年エステティシャンをやって、そのあと４年間は本社で新人、既存社員のインストラクターをしていました。

平　　岡：スゴイなあ、先生ですね。生徒さんはどれぐらいいたんですか？？

大波さん：毎年1００人ぐらい入ってくる関東地区の新卒社員と、既存の社員ですね。

平　　岡：スゴイ！！大手エステサロンで１２年間在籍されて独立されたんですね。
いつごろから美容の道を意識されたんですか？？昔からの夢だったとか！？
大波さん：うーん、、っていうか、（大手エステサロンに）受かったってことですね。

平　　岡：だーはっはっはっはー！そうかあ！なるほどなるほど！
お店の名前の「トゥシェ」ってどういう意味なんでしょうか？

大波さん：フランス語で「触れる」っていう意味なんです。
自分もトリートメントを受ける時がありますが、一番気持ちがいいのって手で触れられているときなんです。
施術には、美容機器を使うこともありますが、基本的にはほとんど手で行います。
その辺りをお店の名前に込めました。

平　　岡：僕は男だからフェイシャルエステは受けたこと無いですが、エステに行かれた人のお話を聞いていますと
本当に気持ちよさそうですよね。やはり顔に神経が集まっているからでしょうか？？
大波さん：脳と皮膚って、人の受精卵が分裂していくときに、同じところで作られます。
皮膚は脳と同じぐらい神経があつまっていて、敏感だってことですね。

「皮脳同根」っていう言葉があって、心と肌はつながっているという意味だと思うんですが、
ストレスがなくなるとパアッと肌が明るくなったりするんですよ。
気持ちとお肌の状態はすごく密接だなあって思います。

大波さん：そうですね(笑)　若いときは生まれ持った容姿で見た目って決まりますけど、
年を重ねるごとにスタートラインがそろってくるので、それはそれで楽しいと思います。

平　　岡：ある時から、内面の方が外見に影響するってことですね。
サロンに来られる方はどんな方でしょうか？？

大波さん：すっごくいい方ばかりなんです！
エステ中にお客様の足をマッサージしていて「ああ、この足でここまで来てくれたのね」
って思うと、もう大好きになっちゃうんです。
オーバーに言うと「生まれて来てくれてありがとう」って。
感動しちゃいますね。

平　　岡：すばらしいお仕事ですね！

大波さん：こんなことを言ったら怒られちゃうかもしれませんが、今のお仕事って本気でやってる「おままごと」なんです。
今まで培った技術や知識をつなぎ合わせていくんですが、それがすごく楽しいんです。
決して「義務」でやっているわけじゃないっていうか。

平　　岡：なるほど！義務じゃない。でも感謝されますよね！？

大波さん：感謝されなくてもいいんです。

平　　岡：ええ～っ！？それは究極ですね！！

大波さん：うーん、、、そういう気持ちが入るとダメなんです。
テクニックを使ってお客様を気持ちよくさせようとかキレイにしてあげようとか。。。
おこがましいかなって。
手で施術していると、触れている手を通してその時の思考って伝わってしまうと思うんです。
施術中は、施術以外の思考をなるべく追いかけないようにしています。
お客様のこと、お肌、空間、それだけに集中するようにしています。

平　　岡：スゴイですね。世の中の物やサービスって、商品自体の押し売りか、満足の押し売りが多いですよね。
「感謝されなくてもいい」っていうのは、究極のサービスですよ！リターンを考えない！

大波さん：そうですね、「Give&Take」ではなくて、「Give&Give&Give」ですね。「Ｔａｋｅ」を急いではいけないって。

平　　岡：ほんと、お若いのに！すごいです！今日は貴重なお話を伺えて、すごくうれしかったです。
長い時間本当にありがとうございました。

大波さん：こちらこそ、ありがとうございました。