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環境ホルモンと女性ホルモンの関係

環境ホルモンと女性ホルモン関係

突然ですが「環境ホルモン」って何だと思われますか?
言葉は耳にするけれど、実はよくわからないという方も多いのではないでしょうか。

環境ホルモンとは別名「外因性内分泌攪乱物質」と呼ばれているもので、
生体のホルモンの働きを狂わせてしまう物質の総称です。
※環境ホルモンについては環境省のHPにも掲載されています。

この環境ホルモン、実は生活の至る所に溢れています。
(日本は世界有数の環境ホルモン大国だとも言われています)

身近な存在だとペットボトルやプラスチック、サランラップなどに含まれています。
熱を加えると環境ホルモンが溶け出してきます。

コンビニで買ったお弁当をレンジで温めたり
温かい飲み物が入ったペットボトルの飲料を飲んだり
自宅で作った料理を温めなおす際にラップをはって温めたり
カップラーメンに熱湯を注いだり

これらは全て食べ物、飲み物と一緒に環境ホルモンも口にしている事になるのです。
思ったより口にしている機会が多いのではないでしょうか。
この他にもホルモン剤を与えられて育った動物の肉や牛乳などにも含まれています。

通常、ホルモンは標的とする受容体にくっつき必要な指令を出し、
ホルモンの分泌を調整します。
ところが、環境ホルモンが体内に入ると本来のホルモンのふりをして
受容体にくっつき指令を出すのです。その結果、本来の指令よりもたくさんのホルモンが
分泌されてしまいます。

現代はエストロゲン過多と言われています。
エストロゲンとは女性ホルモンの1つで女性らしさを保つホルモンなのですが、

エストロゲン過多になると
・子宮筋腫
・子宮内膜症
・乳腺症
・乳がん
・子宮頸がん
などの発症が多くなると言われています。

では、エストロゲン様の働きがある大豆製品(納豆、豆乳、豆腐など)摂取しない方が
いいのでしょうか?
答えは「NO」です。これらの食物に含まれるエストロゲンは非常に優しく作用します。
このような優しい働きのホルモン(様)のもので受容体を満たしておくと、
環境ホルモンがくっつく場所がなくなる、という利点もあるので
積極的な摂取をお勧めします。
(ただ発酵していない大豆は消化が悪かったり、豆乳は体をとても冷やす効果があるので
ご自身の体調と相談して摂取の仕方を工夫しましょう♪例:豆乳は生姜と一緒に
摂取する、温めるなど)

まずは外部からの環境ホルモンの摂取を減らす努力をしましょう。

お弁当やお惣菜を温める時はプラスチック容器から陶器の器に移してから温める、
温かい飲み物はステンレス製の水筒で持ち歩く
レンジで食べ物を温めるときにサランラップは使わない
など、少し気を付ければできる事が沢山あります。

神経質になりずぎず、できる事があったらやってみる。

この小さな小さな選択で体が作られているのです。